「心の悩みは、基本的に対人関係・関係性に根ざしている」―― 当院では、このような理解に基づいて治療を進めていきます。
特に精神療法・心理療法(カウンセリング)では、今どんなことで悩んでいるのか、それはいつ頃どのようにして始まったのか、ということについてお話を伺っていきます。治療者との対話を通じて、患者さんは、幼い頃大切な人との間でどんな体験をし、どんな気持ちを抱いたのか、またその体験が今の自分の大切な人との関係にどれほど大きな影響を与えているのか、ということへの情緒的な「気づき」が少しずつ広がっていきます。まるで、水面に石が落ちたときなどに、広がってゆく波紋のように。
自分自身に対する気づきや理解が深まると、以前より上手に悩みと向き合えるようになります。こうした体験を積み重ねながら、対人関係のあり方が自然に変化してくると、これまでの「生きづらさ」は和らぎ、人生はより豊かで生き生きとしたものになっていきます。
当院では、対人関係の問題について取り組みたいとお考えの方に、完全予約制で精神療法・心理療法(カウンセリング)を行なっています。不安、抑うつ、家庭や学校・職場の人間関係で悩んでおられる方は、遠慮なくご相談下さい。
また、必要に応じて薬による治療を選択することもできます。薬の効果やその限界・副作用についてきちんと説明しながら、できるだけ少ない種類と量で薬を調整していきます。わからないことや不安な点などがあれば、どんなことでも医師にお尋ね下さい。
【院長】大源明宏(だいげんあきひろ)
【略歴】
岡山大学医学部卒業、岡山大学医学部大学院修了。国立病院機構岩国医療センター
に勤務の後、2000~2003年にかけて、ウィリアム・アランソン・ホワイト精神分析研究所
(米国)に留学。帰国後、あつぎ心療クリニック副院長を経て、
2006年11月1日に開業。
精神療法、精神分析
医学博士
精神科専門医
精神保健指定医
日本精神神経学会
日本精神分析学会
日本心理臨床学会