東京都町田市の精神科・心療内科・カウンセリング、町田心療クリニック

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睡眠障害

睡眠障害について

睡眠障害

精神科・心療内科クリニックに来院される方の多くは、何らかの睡眠障害を抱えています。睡眠障害には、不眠、過眠、睡眠・覚醒リズムの障害、悪夢などがあります。これらは心の病気や不安、心理的ストレスと関連した症状です。不眠に対しては、多くの場合、薬物療法の効果が期待できます。一方で、症状によっては薬物療法だけでなく、心理的な支援や生活習慣の見直しなど、他のアプローチを併用することが検討されます。

睡眠障害の症状

不眠

眠れないことは辛いものですが、不眠を自覚していないことも結構多いのです。例えば、長年にわたり不眠が続いていると、自覚しにくい場合もあります。

不眠のタイプは、入眠障害、熟眠障害(夜間覚醒)、早朝覚醒に分けられます。寝付くまでの時間、夜間覚醒や早朝覚醒の有無、睡眠時間から不眠の程度を判断します。不眠の場合、翌朝の眠気や倦怠感、起床困難などの症状に加えて、昼間の眠気もしばしば認められます。

そのため、診察では睡眠の状況について丁寧に質問していきます。適切な睡眠時間には個人差があり、年齢によっても違いますが、およそ5分以内で寝付け、7~9時間続けて眠れるとき、熟睡しているといえます。ある程度強い不眠の場合、睡眠薬を使用することが検討されます。

昼間の眠気
翌朝の眠気や倦怠感、起床困難
睡眠薬について

睡眠薬には、大きく分けて、効果が短時間続くもの(寝つきをよくする薬)と長時間続くもの(熟睡できるようにする薬)があります。不眠のタイプと程度によって、睡眠薬を選択・調整していきます。一般的には、翌朝眠気などの副作用が出ないように、まず短時間作用型の睡眠薬から使用し、効果が不十分なときは長めに作用する睡眠薬を併用します。

統合失調症、うつ病、躁うつ病の不眠では、安定剤だけで不眠が改善しない場合は、睡眠薬を補助的に使用します。

睡眠薬について

不安や心理的ストレスが原因の不眠でも安定剤や睡眠薬は、多くの場合有効です。ただ、薬だけで解決しようとしないで、眠れないときの様子、朝目覚めたときの気持ちや体調、更には不眠の原因について、治療者とよく話し合うことが、自己理解を深める上で役立ちます。

薬で不眠が改善すれば気分は楽になりますが、反面、なぜ眠れないのか理解していくチャンスを逃すことにもなります。睡眠薬は、メリットとデメリットの両面を考えながら使用することが大切です。

過眠

過眠とは、昼間に過剰な眠気があり、居眠りを繰り返すとか、夜間に長時間眠るけれども朝の気分がすっきりしない状態のことです。そのため社会生活や職業生活に影響が出ることもあります。不眠と過眠は別々に現れることもあれば、同時に見られることもあります。例えば、入眠障害と過眠がともに認められる場合です。両者はコインの表と裏の関係だとも言えるでしょう。

不眠との違いは、過眠には薬よりもカウンセリングなどの心理的援助が多くの場合役立つという点です。過眠がいつからどのようにして始まり、どのように経過してきたのかなど、時間をかけて話し合っていくことが治療に繋がっていきます。

過眠

睡眠・覚醒リズムの障害

不眠が続くと、朝方寝て、正午~夕方に起きるようになる場合があります。昼夜逆転と言われる状態です。また、日によって就寝時刻や起床時刻が大きく変動する場合もあります。

朝起きることができず、起床後も眠気、だるさが認められます。毎日の生活リズムは不規則となり、社会生活に影響が出ることもあります。

睡眠・覚醒リズムの障害

悪夢

夢にはいろいろなタイプがありますが、睡眠障害、特に不眠と関連の深いものは悪夢です。恐ろしい夢を見て夜中に目覚め、激しい不安に襲われることがあります。心的外傷後ストレス障害(PTSD)では、外傷体験と結びついた悪夢を繰り返し見ることも知られています。

夢は自分の気持ちに気づき、自己理解を深めていくきっかけを与えてくれます。不安・恐怖感から気持ちが揺れ動いている人や夢に関心のある人は、夢をよく見ます。夢を覚えておいて、治療者と話し合うことで、自分の内面を知るヒントが得られます。

悪夢